デザインモチーフの紹介
植物・静物をメインモチーフとしています。今のところ、蝶以外の動物はモチーフとして採用していません。‘和’のアイテム作りが目標で、昔からある表現手法をリメイクしたのですが、日本の昔のデザインの特徴として、植物や静物が圧倒的に多くそれを踏襲した為です。また、古来動物を用いた場合でも鳥や亀等、穏やかな種が多く、寧猛な動物を神格化してきた西洋とは異なる文化を感じて下さい。尚、モチーフは今後も増やしていく予定ですので、ご期待下さいね。
双葉竜胆 三葉竜胆 鍬形囲双葉竜胆
野生の竜胆(リンドウ)は秋深い高原に青紫の清楚な花を咲かせます。その葉は笹に似ていて笹リンドウとも呼ばれます。今でこそ街中でさえ目に触れるのですが、本来は自ら高原に赴かなければ見る事が出来ない花でした。物事には己を高めることにより、視野が広がるとともに見えてくることが多々あります。 双葉竜胆を鍬形(クワガタ)で囲ったデザインです。古の武士の兜に角のように突きたった飾りを鍬形と言います。イメージ的には守りを固めて自を高める状態を表現しました。
剣と三枚笹 桃に囲胡蝶 鍬形囲剣十字
竹をイメージさせる笹はとても好きなモチーフです。竹は四季に渡り色を変えず、真っ直ぐ伸び、節の固いところから君子の象徴とされています。竹刀のイメージで剣と組み合わせてみました。一人一人の力は竹で出来た剣のように小さなものですが、合わされば大きなものとなります。また、個々の刃先は常に研いでいたいものです。 悲惨な戦国時代でも空を艶麗優美に舞う蝶は人々の目を引き、ひと時の安らぎを与えたのではないでしょうか。胡蝶で囲ったのは桃です。美しい形を持つ桃の実は古来は魔よけのシンボルであり、‘古事記’にも記載されています。桃の節句は本来‘邪気祓い’の行事です。美と息災無き暮らしを表現しました。 兜と刀のイメージのとても力強いデザインです。兜の角の象徴である鍬形で剣を囲った攻守一体の表現です。良し悪しは別として、資本主義社会が発展した中では、戦いは一生続きます。力なき正義は無力です。また、正義無き力も同じく無力でしょう。
(大山倍達 総裁談)
荒波と錨 山   桜 雁 木 角
私は海の近くで生まれ育ち、海からは多くの事を感じます。大きな錨(イカリ)と力強く変幻自在の荒ぶる波を組み合わせました。船が今ほど安全ではない時代でも錨は力強く船を繋ぎ止めました。人生の荒波の中を航海する私たちにも力強い錨が必要です。 コンチョにも用いた私が一番好きな花です。古来‘花王’と呼ばれた日本の桜は固有種で我が国だけのものです。‘花は桜木、人は武士’と言う言葉をご存知でしょうか。まずは全力で満開を目指し、時節到来の折には散り際も美しくありたいものです。その逆が多く目に付く時代ですが、商品をご愛用頂く方にはそうであってほしいとの思いから採用しました。 地味なパーツのウオレットホールですが、‘和’を意識して四角を二つ組み合わせた我が国古来のデザイン、雁木角を採用しました。古の建築物の飾り等にもよく使われている伝統的なデザインです。完成されたデザインですのでなにも手を加えていません。
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